英国ロンドン
エンジェルという駅に
小さな小さな劇場があります。
ロンドンで最も古いパブシアター(劇場併設型パブ)キングスヘッド劇場です。
2005年の12月5日
私、藤沢文翁のデビュー作であるHYPNAGOGIAは
この伝統あるフリンジ(小劇場)で
初演を迎えました。
芝居小屋付きのパブであるこの劇場の座席数はわずか50席
いつも酒の香りとタバコの煙に
包まれていました。
この物語は、そんな空間で
小さな産声を上げたのです。
あれから、すでに24作の戯曲を
書き上げてきました。
いつの頃からか、僕の作品は日本で最も派手な朗読劇と言われるようになりました。
しかし、ふと振り返った時
あの煙がたゆらぎ、グラスの音が共鳴する空間の、芝居好きな英国人達の先にあった小さな小さな舞台。
あそこに自分の原点があるようで、
無性に恋しく感じることがありました。
そしてこの度
再び日本で、TOKYOで、
Billboard Live TOKYOで
再演することが決まりました。
しかもBillboard Live TOKYOは
最高の音質と食事やお酒が楽しめる
大人の空間
そう・・・
この子(HYPNAGOGIA)の生まれ故郷のような場所で再演です。
Castは僕が最も敬愛する
山寺宏一さん 大塚明夫さん
林原めぐみさんのお三方。
それに、盟友 村中俊之が
作曲家・音楽監督として参加します。
夢の中の少女に恋をして、天才的な音楽家になったピアニストの切ない物語
僕の原点の物語・・・
それを最もシンプルに・・・
この夜だけ、私はド派手な舞台の劇作家・演出家ではありません。
皆様にお届けするのは、触れたら溶けて消えてしまいそうなほど淡い「旋律」です。
雨が上がれば物語が始まります。
皆様のお越しを
TOKYOのパブシアターで
お待ちしております。
原作・脚本・演出
藤沢文翁
藤沢文翁
(株)Zeppライブ
(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント